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近年、幅広い世代から人気を集めている平屋ですが、なかには平屋を建てて後悔してしまった方もいらっしゃいます。平屋で後悔しないためには、よくある後悔ポイントを事前に把握し、設計段階から慎重に検討した上で家づくりをおこなうことが大切です。
この記事では、平屋でよくある後悔ポイントや平屋がもつ本来の魅力、そして平屋を建てる際に後悔しないための対策などについても詳しく解説します。また記事の後半では、デザイン性に優れたおしゃれな平屋の施工事例もご紹介しておりますので、これから平屋の建築を検討している方はぜひ参考になさってください。
平屋には多くの魅力がありますが、ライフスタイルや間取り、土地の条件などによって後悔につながる可能性があるため注意が必要です。ここでは、平屋で特に注意すべき5つの後悔ポイントについて確認していきましょう。
平屋で後悔しやすいポイントとして、日当たりや風通しが良くない点が挙げられます。平屋は背が低いため、周辺に高い建物があったり、住宅地などで家が密集していたりすると日当たりや風通しが悪くなる可能性があります。これを防ぐためには、事前に日当たりや風通しのシミュレーションをおこない、その結果に基づいた間取りを決めることが大切です。
平屋では、プライバシーや防犯が不安で後悔する方も少なくありません。平屋はすべての部屋が1階にあるため、2階建てに比べて外からの視線が気になりやすいです。
また、在宅かどうかが周囲に知られやすくなり、空き巣などの被害に繋がるケースもあります。防止策としては、窓の位置を工夫したり、外構や防犯設備を設置したりなどが挙げられます。
平屋は、水害に弱い点で後悔することが多々あります。2階建ての場合、1階が浸水しても逃げ場所がありますが、平屋は地上階しかないため、逃げ場が少なくなってしまいます。
台風に伴う大雨被害が全国で起きていることを考慮すると、特に注意が必要だといえるでしょう。ハザードマップを確認すると水害のリスクを可視化して確認できるため、土地選びの検討段階で目を通しておくようにしましょう。
平屋において、家事動線が長くなったことを後悔する方も少なくありません。平屋は縦にフロアを重ねられないため、広くなればなるほど、横に建物が長くなります。
その結果、家事で移動する距離が長くなり、日々の負担が大きくなる可能性があります。事前に家事の動きをシミュレーションして、後悔のない間取りを実現できるようにしましょう。
平屋は、プライベート空間が少ないことが後悔ポイントになるケースもあります。平屋ではLDKの面積を多く確保するため、個室は最小限の広さで設計する方が多いです。建てた直後は問題がなくとも、子どもが成長して個室を欲しがった際には既存の部屋数では足りず、プライベート空間が少ないと感じやすくなります。
そのため平屋を建てる際は、将来的なライフスタイルも踏まえたうえで設計するとベストです。例えばパーテーションなどで分割できる個室があると、色々な用途で活用の幅が広がります。
平屋には、他の住宅では得られないメリットも数多くあります。ここでは、代表的な4種類のメリットについて確認していきましょう。
平屋の1つ目のメリットは、地震に強い点です。地震が起きた際、背の高い建物は振り子の原理で揺れが大きくなります。しかし、重心が低く安定している平屋は2階建てや3階建てに比べて揺れが少なく、倒壊などのリスクも最小限に抑えることができます。
平屋の2つ目のメリットは、他の住宅に比べてバリアフリー化がしやすい点です。平屋には地上階しかなく、階段がありません。そのため、足腰の弱った高齢者でも安心して暮らせ、小さなお子さまにとっても安全です。また、玄関の段差をなくしたり、浴室やトイレの空間を広く確保したりすれば、車椅子での移動もしやすく快適なバリアフリー住宅に仕上がるでしょう。
平屋の3つ目のメリットは、家族間のコミュニケーションが取りやすい点です。2階建てや3階建ての住宅の場合、家族の個室が上階にあるなどで、それぞれが顔を合わせずに1日を終えることも少なくありません。
一方で平屋の場合、すべての生活空間が1フロアにまとまるため、必然的に家族が顔を合わせやすくなります。その結果、日常的なコミュニケーションの回数が増え、居心地の良い住まいになることでしょう。
平屋の4つ目のメリットは、ランニングコストを抑えやすい点です。住宅の外壁や屋根は経年によって傷みが出るため、定期的な補修や交換の修理が必要になります。その際、2階建てや3階建てなど背の高い家の場合、工事のために足場を組む必要があり、足場代だけでもかなりの金額になります。
その点平屋は背が低いため、大がかりな足場を組むことなく屋根や外壁を修理でき、費用を最小限に抑えられます。そのほか、冷暖房効率が良いことで光熱費が抑えられたり、設備が1フロアに集約することで維持が楽だったりと、さまざまな面でランニングコストを抑えられるでしょう。
平屋で後悔しないためには、前述の後悔ポイントを踏まえたうえで工夫を施す必要があります。ここでは、特に意識したい4つのポイントについて確認していきましょう。
平屋で後悔しないためには、土地選びに時間をかけることが重要です。たとえば、十分な日当たりや風通しを確保できるか確認しましょう。その際、周囲の建物の密集具合や高さなども重要なポイントになります。また、水害に遭うリスクを最小化するため、ハザードマップを活用して災害に強いエリアを選ぶことも重要です。
平屋で後悔するポイントとして、日当たりや風通しが悪いことをお伝えしました。これを防ぐためには、家の形をロの字・コの字にするのが効果的です。ロの字・コの字にすることで家の中央に空間ができ、そこから日光や風が室内に届きます。また、中央部分に中庭を設ければ、緑を身近に感じることができリラックス効果も得られることでしょう。
平屋で後悔しやすいポイントとして、プライバシーや防犯の不安が挙げられます。これを対策するためには、外構や植栽での目隠しが効果的です。たとえば、窓の延長線上にシェードやタープ、フェンスなどを設置すると、外部からの視線を防げます。また、外構の代わりに生垣などを設置するのも良いでしょう。
平屋での後悔を防ぐには、家族それぞれのニーズを踏まえて間取りを設計することも重要です。たとえば、家事動線がコンパクトな方が良いというニーズがある場合、間取りの設計段階で動線を意識できます。また、プライベート空間が欲しいというニーズがあるのであれば、可能な限り個室を用意しましょう。
スペースの関係で個室の用意が難しい場合は、共用部兼個室として使えるよう、パーテーションで仕分けられる部屋などを作ると良いでしょう。家族それぞれが平屋に求めるものは違っていて当然のため、可能な限り全員のニーズを踏まえた家づくりができると良いですね。
最後に、セレクトホームがこれまでに手掛けた、平屋の施工事例を2つご紹介します。どちらもおしゃれな平屋のため、後悔のない平屋を実現したい方はぜひ参考になさってください。
こちらは、ガルバリウムとカラマツを組み合わせた外壁がおしゃれな平屋です。アプローチをスロープ状にして遠近感を活かすことで、奥行きのある外観に仕上がっています。
出典:平屋の施工事例
リビングの上部は吹き抜けになっていて、明るく開放的な大空間を演出しています。
出典:平屋の施工事例
アイランド型のキッチン背面には、大容量のパントリーを設置し、家事のしやすさと空間のおしゃれさが両立されたLDKに仕上がっています。
出典:平屋の施工事例
こちらは、ブラックのガルバリウムとレッドシダーの組み合わせがスタイリッシュな平屋です。
出典:平屋の施工事例
床や家具などに木目のものを多く使い、ナチュラルでリラックスした雰囲気のLDKに仕上げています。
出典:平屋の施工事例
キッチンカウンターの下部には造作棚を設け、趣味で集めた雑貨やインテリアを飾り、空間に彩りを添えています。
出典:平屋の施工事例
今回は平屋をテーマに、よくある後悔ポイントや、後悔しないための対策などについて、詳しく解説してきました。平屋は、地震に強かったりランニングコストが安かったりと、多くのメリットがあります。
しかし間取りの設計などで失敗すると、住み始めてから後悔することもあるため注意が必要です。今回ご紹介した内容を参考に、理想的な平屋を実現させましょう。
セレクトホームでは、デザイン性と機能性を両立した、快適でおしゃれな平屋を数多く手掛けています。遮熱性能の高い屋根材や、断熱性・耐震性を併せ持つ壁、そしてオリジナル床暖房などの採用により、最小限の空調でも1年中快適な空間を維持できます。
また、第三者機関と提携した家守りサポートや60分以内で駆け付けられる地元密着体制により、工事完了後も末永く安心してお過ごしいただけます。茨城県内で平屋の新築をご検討中の方は、ぜひセレクトホームにご相談ください。